「電子マネーって最強かも?」子どもの金銭感覚がグンと育つ使い方

つかい方・かせぎ方

最初は不安だった。見えないお金、子どもに使わせていいの?

子どもにスマホを持たせ始めるタイミングで、気になるのが「電子マネーを使わせていいかどうか」。 便利そうだけど、使いすぎそう…。履歴も見えるけど、感覚はバグらない? そんな不安から始まった我が家の“電子マネー教育”には、意外な発見がありました。

臨時でペイペイを渡してみたら、意外とちゃんとしてた?

【事例|中学生の息子にペイペイを渡してみた話】

ある日、出先で「現金が足りない…」という事態に。
中学生の息子に「これで買ってきて」とスマホごとペイペイを渡しました。 ほんの数百円だけの買い物だったけど、ちゃんとレシートも持ち帰ってきて、「これで大丈夫だった」と報告。

後で履歴を確認したら、使った内容も時刻もぴったり。 「なんだ、むしろ現金より安心かも…」と思ったのが正直な感想でした。

もちろん、最初からうまくいくとは限りません。 でもこの体験から、「見えないお金=危ない」ではないという気づきが生まれたのです。

「見えない」ことが悪いとは限らない

よく「電子マネーは使った実感がないから危険」と言われます。 たしかに、現金と違って手元から何かが減るわけではありません。

でも、冷静に考えると子どもにとっては現金でも「減った感覚」はあいまいだったりします。 むしろ、電子マネーには「履歴」が残るという強みがあります。

  • 何に使ったか
  • どこで使ったか
  • どれくらいの頻度で使っているか

これらがデータとして残ることで、「振り返る」ことができる。
失敗しても、振り返って次に活かすサイクルがまわるようになっていきました。

だとしたら──次は、この“履歴”が子どもの金銭感覚にどう効くのか、もう少し深掘りしてみましょう。

なぜ“履歴”が最強なのか──使い方から性格が見えてくる

電子マネーを使わせてみて、何より驚いたのが「履歴」の力でした。 使った金額だけじゃなく、タイミング・場所・内容まで記録されることで、子どもの“お金の使い方のクセ”がまるわかりになってくるんです。

お金の「使いグセ」は、見えるから直せる

たとえば、こんな履歴が残っていたとします。

  • 月曜…コンビニでお菓子 130円
  • 火曜…コンビニでジュース 150円
  • 水曜…またコンビニでお菓子 120円

1回ずつはたいしたことがない金額でも、「毎日買ってる=月に2,000円以上」と可視化できるのが履歴の力。 現金では見逃しがちな“ちりつも”が、数字として浮かび上がってくるんです。

子ども自身が「あれ、けっこう使ってるな」と思えるのがポイント。 “気づける”=“変えられる”チャンスが生まれます。

使ったあとの会話が“教育”になる

履歴を見ながらの親子の会話は、ただの反省会じゃありません。
金銭感覚を育てる「ふりかえりの時間」です。

  • 「これ、どうして買ったの?」
  • 「自分でも、ちょっと使いすぎたって思う?」
  • 「来月は何を優先したい?」

こんな問いかけが、子どもに“自分のお金”という意識を芽生えさせるきっかけになります。

履歴は、数字の羅列ではなく、「お金の性格」がにじみ出る記録。 それを親子で見て、話すだけでも、立派なお金の教育になります。

…とはいえ、電子マネーによっては履歴が細かく出ないものもあります。
次のブロックでは、「どう使わせると教育効果があるか?」を改めて見ていきましょう。

電子マネーは“危ない”じゃなく“最強の教育ツール”かもしれない

「電子マネー=使いすぎそうで怖い」── その気持ち、もちろん間違いじゃありません。
でも、“どう使うか”を親子で設計すれば、その不安は教育のチャンスになります。

「危ないから使わせない」は、もったいない

たとえば、「ゲーム課金したら止まらなくなったらどうするの?」「何に使ってるか見えなかったら不安」── 確かに、そう思うのも無理はありません。

でもそれって、「任せっきり」だから起こるリスクでもあります。 最初から「これは一緒に確認するものだよ」「履歴を見て振り返ろうね」と伝えておけば、“一緒に学ぶツール”になります。

  • 使い方にルールを設ける
  • 履歴を確認する時間を設ける
  • おこづかい管理の一部に組み込む

こうした使い方は、現金ではなかなかできないこと。
電子マネーだからこそできる「見える化」が、教育には有効なのです。

「履歴が見える電子マネー」を選ぶともっと安心

ただし、すべての電子マネーが使った履歴をしっかり確認できるわけではありません。
子どもに使わせるなら、履歴がわかりやすく、親も一緒に見られるものを選ぶのがポイントです。

  • PayPay(ペイペイ):履歴が明細で見やすく、親のスマホにも通知設定ができる
  • モバイルWAON:アプリ連携すれば履歴確認可能。カード型はWeb登録が必要
  • 交通系ICカード(Suica・PASMOなど):チャージや利用履歴は見られるが、店名が表示されないこともある

履歴の有無は、電子マネーの種類や設定によって変わるので、最初に確認とルール決めをしておくと安心です。

「見えないお金」と、どう付き合うかは“伝え方”次第

子どもたちは、これからますます現金を使わない世界で生きていきます。 そんな時代だからこそ、「電子マネー=危ない」ではなく、「見えないお金とどう付き合うか」を教える機会として活かすのが理想です。

履歴を見る → 話す →考える →改善する。 この循環が生まれれば、電子マネーは“最強の教育ツール”になります。

あなたの家庭でも、ペイペイや交通系ICを「学びのきっかけ」に変えてみませんか?

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