“減るかも”って怖い?それでも投資が必要なワケ|預けるだけじゃ足りない理由
「銀行に預けておけば安心でしょ?」 たしかに、お金を失うリスクは少ない。でも、それだけで本当に大丈夫なのでしょうか? 最近は、モノの値段が上がり(=インフレ)、預金の利息はほとんどゼロ。 「増えない」だけでなく、気づかないうちに“価値が目減りしている”こともあります。 この記事では、「投資って怖い…」という気持ちを出発点に、 なぜ今、“ふやす”ことを考える必要があるのかを親子で一緒に考えていきます。
投資って“減るかも”だから怖い…それって普通の感覚!
預金は元本保証。投資は価値が上下する=不安になるのも当然
銀行に預ければ「元本保証」=元の金額が減ることはありません。 でも、投資は違います。 株価が下がったり、為替が変動したりして、お金が減ってしまうこともあります。 「だったら、やらないほうがいいんじゃない?」 そう思うのは自然なこと。でも、それだけでは見落としてしまうこともあるんです。
投資は“ギャンブル”ではない。目的や期間を持つことで違ってくる
投資=ギャンブルというイメージもありますが、それは「短期的に大金を狙う」場合の話。 – 数年〜数十年かけて、 – 少しずつ積み立てて、 – 幅広く分散して、 こうした投資は、“運を当てるゲーム”とはまったく違う性質を持っています。
怖いからやらない→「その結果も含めて」知っておこう
「怖いからやらない」という選択は、自分を守るひとつの方法です。 でも、そのまま何年も過ごしたとき、物価が上がっていたら? 100万円が100万円のままなのに、買えるものは減っている—— そんな“見えない損”が積み重なることもあるのです。
【例】5年間何もしなかった1万円と、投資した1万円の差
– Aさんは1万円をずっと預金に – Bさんは1万円を年3%で運用(仮定) 5年後、Aさんはそのまま1万円。 Bさんは約11,600円に。 さらにその間に物価が5%上がっていたとしたら…? “守ったつもり”が“減っていた”ことに気づくのは、けっこう後かもしれません。
預金は安心。でも“価値を守る”には限界もある?
物価が上がると、お金の“量”は減らなくても“力”は下がる
たとえば100円で買えたパンが、来年には120円になるとします。 同じ100円でも「買える量」が減ってしまう=お金の価値が下がるということです。 これが「インフレ(物価上昇)」の影響。 お金を“守る”つもりで預けていても、実質的には減っていることもあるんです。
金利が低い時代、預けて増える時代は終わっている?
昔は「お金を預けるだけで年5%の利息」なんて時代もありました。 でも今は、多くの銀行で年0.001〜0.02%程度。100万円預けても年に10円ほど。 つまり、「預けているだけで増える」は、もう成り立たない時代になってきているのです。
物価が安定・金利が高い時代なら、預金も有効な手段
もちろん、「預金=ダメ」というわけではありません。 – すぐに使う予定があるお金 – 価値がほとんど変わらない時代 – 金利が高いとき こうした場面では、預けておくこと自体が安全で有効な選択肢になります。
【視点】「預ける/投資する」の違いは“目的”で決める
大切なのは、「投資をすれば正解」「預金は損」ではなく、 – 何のためのお金なのか? – いつ使うのか? – 自分はどんなリスクなら受け入れられるのか? という“目的”に応じて選ぶこと。 それが、お金と上手に付き合っていくための基本です。
「増やすため」だけじゃない|投資は“未来の守り”にもなる
教育費・老後・将来の物価変動に備える手段としての投資
投資というと「どれだけ増やせるか」が注目されがちですが、 実は「将来に備える」ための守りの手段としても使われています。 – 教育費を少しずつ貯める – 老後に備えて積み立てる – 将来の物価上昇に対抗するため こうした目的で、「今から備える」ための投資が選ばれているのです。
少額・長期・分散という考え方|“大勝ち”じゃなく“じわ増”が基本
「一気にもうける」ではなく、「コツコツふやす」のが投資の基本。 – 少ない金額から始める – 長い期間をかける – いろんなところに分けて投資する こうしたスタイルなら、値動きのリスクもやわらげながら、じわじわとふやすことができます。
投資は知識×時間=「コツコツ型」が実は最強
投資に必要なのは「センス」や「度胸」ではありません。 必要なのは、知識と時間。 「よくわからないからやらない」ではなく、 「少しずつ知って、少しずつ試してみる」ことで、将来の安心につながっていきます。
【まとめ】投資を「やるかやらないか」より、「考えて選べるか」
投資は無理にやるものではありません。 でも、「怖いからやらない」と思考停止するのではなく、 選択肢のひとつとして理解し、自分の目的に合わせて判断すること。 それが、これからのお金との付き合い方の“基礎力”になります。
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